積立を継続する事の大切さ
投資をするにしても貯蓄をするにしても、非常に大切なことは積立を継続する事です。
貯金の継続は資産を殖やす
これは当たり前の事ですが、給与の中から一定金額を毎月貯金をしていく場合は少しづつでも貯金額は多くなります。元本保証の貯金は減る事もないので、安心感を第一に考える人にとっては一番の選択肢として候補に上がることでしょう。
投資の継続は複利効果で資産をさらに殖やす
投資においての積立の継続は、投資の利益をさらに投資に回す事で貯金より多くの資産を殖やすことが出来ます。もちろん、投資は元本保証がなくリスクを背負っていますが長期に渡って成長する市場に投資をする事でリスクの少ない投資を実践出来ます。
積立を継続するメリットを以下に挙げてみましょう。
ドルコスト平均法の活用
ドルコスト平均法とは、値動きのある投資対象に一定期間ごとに一定金額づつ投資信託等を購入する事により、一定数量づつ購入するよりも平均購入単価を平準化出来る方法です。この方法により価格の変動リスクを抑え、長期的視点においては元本割れの可能性を低減させる事が出来ます。
投資においては、購入や売却をするタイミングが非常に重要となります。もし、未来の株価を的確に見通す事が出来れば、間違いなく資産の山を築く事が可能でしょう。
しかし、実際は多くの機関投資家のプロにおいても、株の値動きを予測して売り買いのタイミングを測るのはとても難しい事なのです。
投資経験が浅い投資家が上手に資産運用をするには何が必要かと言うと、プロでも難しい投資を始める時期を検討するよりも投資時期の分散を図り、より長く継続する事がとても大切になります。
積立投資は頻繁に取引をするより手数料を取られない
売買する投資信託等にもよりますが、頻繁に取引をして一番得をするのは手数料を稼いでいる証券会社です。一度設定した買付手数料無料の積立型の投資信託であれば資産だけに資金を振り向ける事が出来ます。
以前は買付手数料が3%近く掛かる投資信託が多く見受けられました。もし、10万円の資金を毎月預けると3,000円も手数料として差し引かれてしまいます。
今は買付手数料無料のノーロード型投資信託が増えてきましたので、これから投資信託を始めたい方にとっては良い環境が整って来ました。信託報酬料のコストが極力低い事も考慮に入れて慎重に投資信託を選択したいものです。
不況の時こそ継続する力が発揮出来る
現在までに世界の経済は様々な不況を乗り越えて来ました。2000年以降においてはITバブルの崩壊、記憶に新しい2008年のサブプライムローン問題を発端としたリーマン・ショックなど、近年もたびたび不況が起きています。
積立を売却する際には起きて欲しくない経済不況ですが、その不況の時こそ積立投資が本領を発揮する素晴らしいチャンスとなります。と言うのは、投資信託の基準価額が下がり平均購入単価も下がって不況を脱した時には大幅に利益の積み増しが期待出来るからです。
この不況の時にもっと下がるのではないかと焦って売却してしまい、損益を確定してしまったりするのは非常にもったいない事です。しっかりと長期のビジョンを視野に入れて積立を継続する人が大きな利益を確保出来るのです。
まとめ
以上のように積立を継続する事の大切さを説いてきましたが、無理な設定で途中で投げ出してしまうより、無理のない範囲の中で納得できる金額を積立投資に振り向ければ将来の明るい未来を照らしてくれる灯台となることでしょう。