積立NISAをするべき 5つのメリット

1.新NISA

積立NISAをするべき5つのメリット

積立NISAを通して投資をする事とは・・・

さあ、いよいよ2018年より積立NISAが始まりますね。皆さんは、投資と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか。お金持ちの人が対象の分野という認識だったり、人によってはギャンブルの一部だと考えていたりする人もいて、実に様々だと思います。

ご存知の通り、バブル期の日本は日経平均の最高値をつけて以来、『失われた30年』とも言われる、株価低迷の長い期間を経験してきました。しかし、最近はアベノミクスの経済効果もあり株価が少しずつ値上がりを見せています。

2018年より始まる積立NISAは、投資信託を対象とした資産運用の手段の一つです。このNISAの特色として、一定期間の税金の非課税が挙げられます。NISAはもともとイギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルとした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称が付けれられました。(金融庁より)

 

取引を始める前に読んでおく5つのメリット

積立NISAは資産形成を目指す多くの人々にとって、とても魅力的な制度です。この制度を活用することで、税制上のメリットやリスク分散の効果を享受しながら、着実に資産を増やすことが期待できます。本記事では、積立NISAの5つの主要なメリットを具体的かつ詳細に説明します。

1つ目のメリット:税金が非課税

つみたてNISAの最大のメリットは、投資で得た利益が非課税になる点です。通常、株式や投資信託で得た利益(譲渡益)や配当金・分配金には、約20%の税金が課されます。しかし、つみたてNISAの口座を通じて行われる投資では、この税金が免除され、投資家は利益をそのまま受け取ることができます。

例えば、つみたてNISAで10年間にわたって毎月3万円を積み立て、年率5%で運用した場合、最終的な資産は約469万円になります。この場合、通常の口座では利益に対して約39万円の税金がかかりますが、つみたてNISAならこの税金が完全に免除されます。つまり、税制のメリットによって、数十万円もの利益を追加で享受できるのです。

この非課税枠は毎年40万円までと定められており、最大20年間の非課税期間が設定されています。長期にわたる積立と複利効果を活用することで、将来的に大きなリターンを得ることが可能となるため、特に資産形成を目指す初心者や中長期の投資家にとって非常に魅力的です。

さらに、税金がかからないことで、再投資に回せる資金が増えるため、資産の成長スピードが早まります。これにより、投資を効率的に行い、リタイアメントや子供の教育費、住宅購入など、将来の大きなライフイベントに備えることができます。

2つ目のメリット:厳選された投資信託でプロが運用

つみたてNISAでは、金融庁が厳選した投資信託やETFのみが対象となっています。これは、投資信託の選択肢が多く、どれを選べば良いのか分からない初心者にとって、非常に安心できる制度です。つみたてNISAで選べる商品は、手数料が安く、長期的な資産形成に適したものが中心で、金融庁の基準を満たした信頼性の高い商品に限定されています。

投資信託は、プロのファンドマネージャーが投資家の資金を集め、多くの株式や債券に分散投資することでリスクを軽減しながら運用を行います。プロが市場の動向を見極めながら運用するため、初心者でも安心して長期投資を行うことができます。

また、投資信託には国内外の株式、債券、REIT(不動産投資信託)などさまざまな種類があり、投資家は自分のリスク許容度や目標に応じて適切な商品を選ぶことができます。つみたてNISAでは、長期的な成長が期待されるインデックスファンドを中心に運用されており、これにより、個別株式に比べてリスクが低く、着実な成長を目指すことができます。

例えば、S&P500に連動するインデックスファンドに投資することで、アメリカの主要な企業500社に分散投資することができます。これにより、1つの企業の業績に依存せず、経済全体の成長に基づいた安定的なリターンを得ることが期待されます。

3つ目のメリット:絶大なる複利の効果

複利の効果は、旧つみたてNISAを活用するうえで見逃せない重要な要素です。複利とは、得られた利益を元本に加えて再投資することで、次の運用期間には元本と利息の両方に利息がつく仕組みです。この「利益に利益がつく」というサイクルが長期にわたって続くと、資産は加速度的に増えていきます。

例えば、毎月1万円を20年間、年率5%で運用した場合、複利効果により、最終的な資産は約400万円に達します。このうち、元本は240万円ですが、複利効果で160万円もの利益が積み上がることになります。これが複利の強力な力です。つみたてNISAでは、長期投資を前提とした非課税期間が設けられているため、複利効果を最大限に活用することが可能です。

さらに、先述のように、つみたてNISAでは利益が非課税となるため、この利益に対する税金もかかりません。通常の口座であれば利益に課税されることで複利の効果が削がれてしまいますが、つみたてNISAではその分、効率的に資産を増やすことができます。

若いうちからつみたてNISAを始めることで、長い期間にわたって複利効果を享受できるため、早めのスタートが将来の資産形成に大きな影響を与えます。特に、定年後の資産形成や将来の大きな目標に向けた準備として、長期的な視野で複利効果を活用することが推奨されます。

4つ目のメリット:いつでも解約可能

旧つみたてNISAのもう一つの大きなメリットは、投資した資産をいつでも解約できる点です。長期投資を基本としつつも、急な資金需要が発生した場合や市場環境の変化に応じて柔軟に対応できるため、投資初心者にとっても安心感があります。

つみたてNISAでは、口座に積み立てた資金は必要に応じて引き出すことが可能です。特に、住宅購入、子供の教育費、結婚など、ライフイベントに合わせて資金が必要な場合に、自由に現金化できる点は、他の長期的な投資商品と比べても大きな魅力です。

また、通常の投資信託と異なり、解約に伴うペナルティや手数料も発生しません。解約したいタイミングで手続きするだけで、投資した資金を現金として受け取ることができます。これにより、柔軟な資産管理が可能となり、長期的な運用をしつつも、生活の変化に応じて資産を調整することができます。

ただし、解約した際には、非課税枠を再度利用することはできません。つまり、一度解約すると、その年の非課税枠は失われることになります。したがって、解約のタイミングには慎重に判断することが重要です。

5つ目のメリット:長期投資でリスク分散

まず理解しておきたいのは、株式市場は短期的には大きな変動を繰り返すということです。市場は国内外の経済状況、政治的要因、天災などによって日々変動します。そのため、短期間での投資では、思わぬ損失を被るリスクがあります。例えば、1年未満の短期投資では、経済の一時的な不況や企業の業績悪化により、投資額が一時的に減少する可能性があります。

しかし、長期的な視点で見れば、株式市場は成長を続けていることが歴史的に証明されています。特に、日本やアメリカを含む多くの先進国の株式市場は、短期的な上下変動はあるものの、数十年単位で見れば全体として上昇傾向にあります。これは、経済が成長し続ける限り、企業の業績や株価もそれに伴って上がっていくからです。

つみたてNISAは、長期にわたってコツコツと投資を続けることを推奨しており、短期的な市場の変動に左右されずに安定的なリターンを狙うことができる制度です。年間40万円という限られた投資枠を利用し、最大20年間の非課税期間を通じて運用を行うことで、長期的な成長の恩恵を受けることができます。

投資時期によるリスク分散のドルコスト平均法

長期投資の最大のメリットの一つが、ドルコスト平均法を活用できる点です。ドルコスト平均法とは、定期的に一定金額を投資することで、価格の変動に左右されずに平均的な購入価格を引き下げる投資手法です。つみたてNISAでは、毎月一定額を自動的に投資できるため、株式や投資信託の価格が高いときにも低いときにも同じ金額を投じます。

これにより、価格が高いときには少ない口数を購入し、価格が低いときには多くの口数を購入することができ、結果的に購入価格を平準化することが可能です。たとえ市場が一時的に下落したとしても、そのタイミングで多くの口数を買い増すことができるため、将来的に価格が回復した際には、大きな利益を得られる可能性が高まります。

長期的なドルコスト平均法の運用は、短期的な市場の変動を気にせずに積み立てを続けることができるという心理的な安心感ももたらします。市場が不安定なときにも、コツコツと投資を続けることで、リスク分散を図りながら安定的なリターンを狙うことができます。

投資対象のリスク低減になる分散投資

長期投資のもう一つの重要なポイントは、分散投資です。つみたてNISAでは、金融庁が厳選した長期運用向けの投資信託やETF(上場投資信託)に投資することができます。これらの商品は、複数の企業の株式や債券に分散して投資するため、1つの企業の業績や株価に依存しないリスク分散が行われています。

個別株式に投資した場合、その企業の業績悪化や経営破綻が直接的に投資損失につながるリスクがあります。しかし、投資信託を通じて分散投資を行えば、1つの企業が不調でも他の企業の成長が損失を補うことができるため、全体として安定したリターンを得やすくなります。

特にインデックスファンドは、特定の指数(例えば、日経平均株価やS&P500など)に連動して運用されるため、市場全体の成長に基づいてリターンが得られます。これにより、個別企業のリスクを抑えつつ、経済全体の成長を享受することができるのです。

長期的な分散投資は、リスクを軽減しながら、経済全体の成長に合わせて資産を増やしていくための有効な手段です。つみたてNISAを活用することで、この分散投資の効果を十分に引き出すことができます。

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